継続力
こんにちは、講師の神座です。
中間テストが終わった人もいれば、まだこれからという人もいると思いますが、毎日みんなの元気な顔を見ると、ほっとします。
コロナに負けずに頑張って通ってきてくれて本当にありがとう。
ところで、私は大学生のころを含めると20年以上学習塾の講師をしてきていますが
今日はその中で出会った数多くの生徒さんの中の一人のお話をしようと思います。
彼(Fくん)は、とても元気で明るく、バスケットボール部に所属し、お家のお手伝いをたくさんしていて、礼儀もきちんとしていました。
ただ、勉強に関しては小学校のころからそんなに取り組めておらず、中学生に入ってから勉強が急に難しく思えて不安になったそうです。
初めてFくんが受けた中1の時点の実力テストで、私はそれまで見たことのない偏差値を目にしました。
偏差値 27。
公立高校志望だったので、私はFくんをそこまで引っ張り上げることができるのか正直不安でした。
定期テストでは、やはりさんざんな結果。
Fくんは小学校の頃とは比べ物にならない点数でかなりショックを受けていました。
中学生の皆さんはわかるかと思いますが、定期テストは一朝一夕の付け焼刃ではよい点数を取ることはできません。加えて彼は覚えるのが若干ほかの子たちよりも遅く、定着しにくい傾向がありました。それ故クラブ活動がなくなる定期テスト一週間前からの勉強ではとても追いつかなかったのです。
私はFくんにこのように言いました。
「毎日コツコツ、少しずつ頑張ってみ。入るのは遅いかもしれんけど、抜けにくいのがあんたのいいところや。1週間前がダメだったなら、もっと早くから準備してみよう。」
それからFくんは、あとから塾に入ってきた友達に簡単に点数を追い越されながらもとても頑張っていました。
学校の提出物になるテキストは、習った当日に必ずこなし、当時私が彼に出していた「テストノート」という宿題も完璧にやってきていました。インフルエンザで学校を休んだ間も友達にLINEでノートを送ってもらって取り組んでいたようです。
クラブも休まず頑張り、お家の家業や家事のお手伝いもきちんとこなした上でです。
もちろん遊びにもよく行っていたようです。
☆ちなみに「テストノート」とは、「その日学校で書いたノートを違うノートに整理しがら書き写す、数学は解いた問題をもう一度解く」という誰にでもできる宿題です。「テスト」と名前をつけたのは、それがまとめになり、テスト前に役立つことがあるからです。
そんな毎日をFくんはめげずに3年間頑張り続けました。
「俺、あんまり頭良くないから、先生が言うたようにするわ。あと、テスト前になってから勉強しても絶対間に合わんから、前のテストが終わったらその日に次のテストの分始めることにしてん。それでも間に合わんかもしれへんけど、やれることはやんねん。」
そんな彼は、3年間かけて偏差値を48まで、
定期テストでは5教科で100点未満から、330点程度まで上げました。
それくらいもうとってるわ、という人にとっては大した値ではないかもしれません。
でも私は何よりも価値のあるものだと思います。
今ある現状にへこたれず、周りに抜かされようが、思った点数が取れなかろうが、頑張り続けたFくんの努力の結果だからです。
11もの偏差値UP、230点以上もの点数UPを、3年間かけて成し遂げたFくんはその後大学へ進学し、就職してりっぱな社会人になってくれました。
社会人になってもきっとあの努力は彼の中に根付いていて、仕事や人間関係に大いに役にたっていることでしょう。
努力は必ず報われる、とはこのことですね。
短期的な考えで「やっても意味がない」と言ってしまっていませんか?
先を見据え、自分を過大評価も過小評価もせず実力を確認したうえで頑張っていく力を見つけましょう。
その手掛かりとなるのが今は定期テストなどの勉強です。
未来の自分のために、今できることをコツコツする、を始めてみませんか?
一緒に頑張り方を見つけていきましょう!
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