温故知新から学ぶ

こんにちは!尾崎進学セミナー講師の神座です。
朝晩急に寒くなりましたが、皆さん元気にしていらしゃいますか?

今日は温故知新、古きを温め新しきを知る、についてのお話を。
辞書には昔の事をたずね求め(=温)て、そこから新しい知識・見解を導くこと。とあります。私は古いこととは基本になる事とも思います。
偶然この言葉を目にすることがあり、2つの内容が思い浮かびました。

1つ目は英語の話です。
有名な熟語でlook forward to ~ing 「~を楽しみに待つ」というものがあります。
この~ing の部分には名詞、動名詞ならなんでも入れられます。

I’m looking forward to seeing you. 私はあなたに会うのを楽しみにしています。
I’m looking forward to being free. 自由になる事が楽しみです。
I’m looking forward to not being busy. 忙しくなくなるのが楽しみです。
上の文のように、~ing の前にnot を入れることで否定もできます。

ところで、中学生の皆さんはまだ先ですが
私は彼が来ることを楽しみに待っています。という文を英語に直すとき、今まで通りだと
I’m looking forward to his coming. のように~ing の前に「~の」(所有格)を入れるのが決まりで、まだほとんどの教科書や参考書にはそのように記載されています。
しかし、最近の会話文や先進的な本には、
I’m looking forward to him coming. のように、「~を」(目的格)も使ってよい、ということになっているのです。
「変わるんやったら習ったことと違う、習う意味がない」などという声が聞こえてくるような気がしますが
実際、言語は生き物であり、日本語でも英語でも日々変化し進化し続けています。
しかしその新しい変化を受け入れつつ今までの使い方も把握しておくことが重要で、変わったならそっちだけでいいじゃないか、という浅い知識では言語を使いこなせているということにはならないのです。
古いほうの基本を理解しているからこそ、新しいものを取り入れることができ、使えていることになるのではないでしょうか?

もう1つは、日本語で最近定着しつつありますが
「全然大丈夫!」「全然美味しい!」などと、叙述の副詞(後に来る言い回しが決まっている副詞)であるにも関わらず、本来「全然」の後ろに来るはずの否定語が無く、「とても」という使い方をされています。
私はこれは日本語特有の省略が起こっていて、「全然(問題なく)」という意味で使われているのだという認識をしています。否定は存在しているのです。
国語の文法で副詞を教えるとき、そこから説明をするようにしています。「どうせ省略してるから、みんなが使っているからこれでいい」という浅い知識や判断ではなく、日本語をきちんと理解して母国語として恥ずかしくない言葉で話してほしいからです。

二つの例を挙げましたが、英語にせよ、日本語にせよ、古いことである基本をきちんとマスターするのが先決です。
そのうえで、ウルトラCとして番外編を学び、しっかり理解した上で使い分けることがほかの問題を解くときや、ほかの教科を勉強するうえでも大事な要素となってきます。後の人生にも深く関わってくることにもなるのです。

今が過ぎればよい、早く楽になりたいと思う気持ちは皆あります。
しかしちょっと立ち止まって下さい。
中身の濃い人生を送るための第一歩として、英語、国語といった言語に関してもっと興味を持って取り組んでみるのはどうでしょうか?

温故知新、古きを温め新しきを知る。古いことをわかっているからこその新しい発見とその面白さを尾崎進学セミナーで体感しましょう!

 

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