デジタル改革

事務担当の政田(まさだ)です。

12月に入りました。

コロナ禍で季節や節目も感じることができないような1年になってしまい、人生というのは時に耐えがたい試練もあるということを日々感じるようになりましたが、やはりこの年の瀬だけは節目のなかでも別格で、気がつけばという感じではありますが、やはりきちんと節目を感じることができる時期はこの12月~1月という年末年始に他ならないということでしょう。

このブログをご一読いただいているみなさまも、この年末年始くらいはどうぞ心豊かに、新年の準備を行っていただきたく願います。

さて、新政権となり、デジタル化がひとつの目玉として連日話題になっていますね。

デジタル庁なる省庁も新設される予定で国全体でデジタル化の波はさらに拍車がかかりそうな勢いです。

そのようななか、教育現場にも「GIGAスクール構想計画」がコロナ禍の影響もあり、2025年度中に実施だった計画が今年度中に前倒しとなり、小中学生へのタブレット配布などが進んでいます。

デジタル端末の配布の次は教科書を紙から原則、デジタルに移行するという考えをデジタル改革相が方針を打ち出したことで、各所で論議が始まっています。

その話題の新聞記事を読んでいて興味深かったのが、「子どもは端末を操作すると勉強をしたつもりになるが実際は知識や思考が定着していないこともある」という現場教員の声でした。

確かにパソコンやタブレットはキーボード入力をしていると、何となく勉強(仕事も同じく)をしている気分にはなりますが、実際には気分であって勉強(仕事)ができていることとは違うということは、仕事でデジタル機器を使用する立場としては良く理解できます。

昔も黒板に書かれた内容をノートに写す(メモする)ことが勉強と思われぬよう、授業中時折、先生が「メモは後で時間を取るから先ずは聞きましょう」と話していたことは、今から思えばこのようなことに関連していたのではないかと、ふと思いました。

知識や思考が定着しなければ、結局授業についていけず、それが「置き去り」ということにつながるということであればデジタルにする効果も希薄になってしまうということを、私たちは良く考えなければなりません。

海外では紙ベースに戻した国もあるそうで、ここからまだまだ議論は続きそうです。

決して、政治家の政治的なパフォーマンスだけにならず、基本である学力向上に目を向けた内容の議論により最善策を現場に提供することが、将来の日本を担う子どもたちの生き抜く力を育むということにつながるということを、新政権にも期待したいと思います。

 

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